経営計画や事業計画は何のために作成するんでしょう?
銀行のためでしょうか? それとも自己満足のためでしょうか?
また、どうせ経営計画や事業計画を作成しても、その通りにはいかないから作っても意味がないとお思いでしょうか?
現在の厳しい経済環境では、経営計画や事業計画どおりにいかないのがむしろ当たり前かもしれません。
しかし、経営計画無しで会社経営を行うということは、荒海に漕ぎ出す船(=会社とします)を海図(=事業計画)や羅針盤(=経営計画)無しで、荒波の海に航海に出る(=経営管理無し)ようなものです。
またそのような状況では、GPS(=月次決算)による軌道修正(=経営判断や会議)も有効に作用しません。
だからこそ昨今の経済環境では、経営計画の立案、実行が必要になります。
なぜかといいますと、当初立てた経営計画上の目標と、その後の現実の数字との差異から原因を把握することによって、将来の対策を講じることができるからです。
その対策を講じる方法として、まず当初立てた経営計画上の目標と、その後の現実の数字との差異を金額や数量で正確に把握することから始まります。
次にその差異を生じさせた理由を分析します。
その理由を追求し、議論し、熟考し、その時点以降の経営計画の改善対策をたて、経営目標を達成していく、という流れです。
計画通りに行かない経営計画を、少しでも当初の目標地点に導くために、また経営者の意思決定を、補足修正するための地図の役割をするのが、経営計画なのです。
そのように経営計画作成はとても重要なものです。
経営計画を作成するメリットをまとめると、次のとおりです。
1. 経営の先行管理が可能になる。
2. 金融機関の信用を獲得しやすい。
3. 月次決算により、経理の精度が向上します。
4. 経営体質の改善が可能になります。
5. 経営数字や経理の公開により、公私混同、私利私欲の排除になります。
6. 役員会、経営会議の定例化によ経理の締切りが制度として確立します。
7. 予算実績管理による迅速な意思決定が可能となります。
8. 現在と未来が数値として見えることのより、経営にゆとりが生まれます。
9. 将来、業績主義給料体系への移行に役立ちます。
10. 予想決算により、計画的決算対策が可能になります。
11. 黒字経営の可能性が高まります。
また事業計画の作成では、自社事業の他社事業との差別優位性や事業ドメインつまり自社の事業領域を認識して作成することが重要です。
当事務所は経営計画や事業計画の作成をサポ-トし、その実行及びその後の差異の把握、その後の原因究明及び対策の立案を支援し、企業経営の発展をサポートします。