□ 幸せの種を蒔こう
人の成功を素直に喜べないことは誰にでもあるでしょう。
そんなとき「あいつは運が良かっただけさ」とか、「今回は俺に運が向いてこなかった」などと自分を慰めてみても後味は悪いものです。
マーフィーの法則によれば、人の運は均等にあるそうです。
「この世に運のいい人も、悪い人も存在しません。
ただひとつ云えることは、運を引き寄せられる人と引き寄せられない人がいるだけで、運は均等にあります」。
たとえ自分に都合の悪いことがあっても「運」のせいにするのではなく、良い結果が後からついてくるような行動にシフトしてみませんか。
今から100年以上前に、イギリスの作家ジェームズ・アレンが『「原因」と「結果」の法則』という本を書きました。
成功哲学の祖デール・カーネギーにも大きな影響を与えた人です。
その本にはこう書かれています。
「私たちがこれまで考えてきたこと(原因)が、私たちを、いまの環境(結果)に運んできたのです」。
つまり毎日の仕事は「原因という種蒔き」ともいえます。
商売で成果が出たとしたら、成果が出るような種をまいたということで、運が良かったわけではない。
失敗も運のせいではなく、蒔いた種に問題があったから。
商売の浮き沈みを原因と結果の法則に当てはめるとこうなるのではないでしょうか。 原因があって結果がある。
至って当たり前のことですが、100年も前からいわれていることがちゃんと実践できていないから、つい運のせいにしてしまうのでしょう。
原因は目の前にあるとは限りません。
いつ蒔いたか忘れてしまったような種が思わぬときに芽を出すこともあります。
思うような結果にならないときは、謙虚に結果を受け入れて、次は「良い結果」に結びつくような種を蒔く。
この繰り返しを「仕事」と呼ぶのかもしれません。
同書にはこうも書かれています。
「自分の環境を直接はコントロールできないかもしれません。
でも、自分の思いは完璧にコントロールできます」。
やはり全ては自分次第というわけですね。