□ 商売は「幸せの病原体」
いつも元気な人と一緒にいると自分まで元気になる気がします。
相手が笑顔だと自分も笑顔になっていきます。
幸せは人から人へ伝染します。
これはいくつかの実験や研究でも証明されている事実です。
米ハーバード大学が約12,000以上を対象に、30年以上にわたって大規模な社会的実験を行いました。
人の幸福度が他人に及ぼす影響力の調査です。
それによれば 日頃、接している家族や友人が幸せを感じていると、自分が幸せを感じる可能性が15%高まるという結果が出たそうです。
しかも、自分とは直接関係のない人の幸せも自分の幸福度に影響するというのです。
具体的には、人の幸福度は自分から数えて3人目まで影響するそうです。
例えば、あなたにAさんという友人がいたとします。
そのAさんの友人のBさんが幸せを感じていると、Bさんの幸せがAさんに影響してあなた自身の幸福度が10%アップするというわけです。
また、「日々の生活に幸せを感じている友人が1人増えるごとに、自分が幸せになる可能性は約7%ずつ高まる」とも報告されています。
反対に、日々の生活が不幸だと感じている友人が1人増えるごとに、自 分が幸せでいられる可能性は7%ずつ低下したそうです。
数字はともかく、幸せというものは確実に人から人に伝わる「素晴らしい伝染病」なのでしょう。
そして誰もが「幸せの病原体」になれるのです。
商売をしていると、つい売り上げや利益を最重要視しがちですが、そもそもは、
「人のお役に立ちたい」
「人を幸せにしたい」
という思いが商売の原点だったのではないでしょうか。
お得意様、従業員、取引先と人間関係はいろいろでも、商売をするなら「まずは自分から」の精神を忘れないようにしたいものです。
「人から与えてもらおう」とするより、「まずは自分が与えよう」という気持ちから幸せのお裾分けははじまるのでしょう。
あなたの幸せが伝染して周囲も幸せになったら、これほど素敵で素晴らしい商売はありませんね。