「ゆとり、ゆとり」 と騒いだ後、今度は 「個性、個性」 と追い立てるような教育方針に、今の子どもは大変だなぁと同情を覚えます。
「ゆとりか個性か」 という二者択一の話ではなく、それら全てが大事な話で、その上で物事はすべてバランスの問題だと思うのです。
そんな当たり前のことにも気づかなくなっているのが今の世の中だとしたら、我々もうっかりはしていられません。
何に対しても一般的なことしか考えられないような思考回路に陥っていないか今一度、振り返ってみましょう。
近所にできた新しいコンビニや美容院などを見て、「またコンビニや美容院か。 最近このへんにやたらとコ ンビニや美容院ができるけど、商売の潰し合いをしているんじゃないのか」
と疑問を抱く人、 「新しいコ ンビニや美容院ができた。 ラッキー」 と単純に喜ぶ人、もしくはコンビニや美容院ができた事すら全く無関心な人など、同じ街の変化を見ても反応は様々です。
どれが正解ということではなく、疑問がないというのは思考回路がマンネリ化している証拠でしょう。
商売をしていれば人一倍 「発想法」 や 「思考法」 が気になるところですが、その前にまず必要なのは漠然とした疑問を抱く感性です。
トヨタでは、異常に気づいたら 「なぜ?」 を5回繰り返すことを徹底しているそうです。
これが有名なトヨタの 「なぜなぜ5回」。
「なぜ」 を5回繰り返すと本当の原因にたどり着き、問題点が浮き彫りになるからだそうです。
「なぜなぜ5回」 のプロセスによって社員は自分で考える力を身につけ、現場力が強化されていくのでしょう。
あのニュートンは 「なぜ」 を繰り返して、万有引力の法則を発見しました。
ある企業は、トヨタより2回多い7回の 「なぜ」を繰り返して、世界有数の大企業にのし上がったという話もあります。
幼い子どもはしつこいほどに 「なぜ」 を連発して大人をうんざりさせますが、そうやって未知なるものと出会いながら成長していくのです。
当たり前だと思っていることを、今あらためて問い直してみましょう。
なぜそのサービスを提供するのか。
なぜ顧客との信頼関係が大事なのか。
なぜこの商売を始めたのか。
そして、なぜ続けていくのか・・・。
商売においての 「当たり前」 など存在しないと気づいたとき、必勝のブレークスルーが起こるのでしょう。 |
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