昨年チリで起きた鉱山事故の顛末には何かと考えさせられました。
役割分担の重要性。
リーダーたる資質。
極限状態の人間心理。
礼拝による心の平静。
さらに、奇跡的な大救出劇のあとから漏れ伝わるこぼれ話は、人間がいかに 「欲」 の支配下にあるかを物語っていました。
少ない物資を分け合っていたときは団結していたのに、地上と交流できるようになって食料などに困らなくなると、テレビ電話の利用時間やテレビのチャンネル争いなど、生存と関係ないところでケンカが絶えなくなったそうです。
事故を追ったドキュメンタリー番組で、ある作業員が 「救援物資が届くようになってから人々の心に欲が生まれた」 と話していました。
事故当初は 「とにかく全員で無事に脱出」 が作業員の一致した願望だったに違いありません。
ところが、生存の危機という局面に希望が見え始め、閉じ込められた状態に慣れてきたことで、個人的な欲が顔を出し始めたのではないかと想像します。
余裕と慣れは欲を生むのでしょう。
帝国データバンクが創業100年以上の老舗企業4000社を対象にしたアンケートによると、「家訓 ・社是 ・社訓」 があると答えた企業が77.6%にのぼったそうです。
その共通点を分析したところ5つのキーワードが浮かび上がり、見事に 「カ・キ・ク・ケ・コ」 になっていました。
「カ=感謝、キ=勤勉、ク=工夫、ケ=倹約、コ=貢献」
帝国データバンクでは、この 「カ・キ・ク・ケ・コ」 を 「会社が100年続く条件」 としていました。
100年の間にはそれなりの浮き沈みがあったでしょうが、業績が良くても悪くても 「カ・キ・ク・ケ・コ」 を忘れない。
「会社のカ・キ・ク・ケ・コ」 は、余裕と慣れへの戒めであり、つまりは 「欲」 に対する警鐘ともとれます。
個人的な欲が商売の方向性を狂わせていないでしょうか。
新年を迎えて身が引きしまる今の時期は、5つのキーワードから自らの商売を考えてみる絶好の機会ではないでしょうか。
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