茨木の税理士

1.銀行融資でよく言われる手形貸付、証書貸付等とは?

 手形貸付、証書貸付等とは下記のとおりです。

(1) 手形貸付

 手形貸付とは、借入側(医療法人)が借入証書の代わりに約束手形を銀行に振り出し借入をする方法を手形貸付といいます。 手形貸付は1年以内の借入金で利用され、運転資金に用いられます。

(2) 証書貸付

 証書貸付とは、融資条件 (融資金額、返済方法、利率等) を記載した金銭消費貸借契約証書という書類を差し入れた上で行われる融資を証書貸付といいます。 証書貸付は1年超の借入金で利用され、設備資金や長期運転資金に利用されます。

(3) 手形割引

 手形割引とは、商取引によって受け取った手形を手形の支払期日前に割引料を差し引いて、銀行等に買い取ってもらう方法です。

(4) 当座貸越

 当座貸越とは、融資限度額を設定し、その決められた限度額まで自由に融資を受けたり、返済できる方法を当座貸越といいます。 証書貸付や手形貸付だと毎月何日に返済すると決まっていますが、当座貸越の場合はそれがありません。 限度額内でしたら借りたままにすることも出来てしまうので、銀行の審査が難しい融資になると思われます。

 詳細については、お気軽にご相談下さい。

2.銀行融資でがよく使われる「格付」って何でしょうか?

 一言で言えば銀行が評価する 「医院の経営採点表」 です。

 銀行は大体、9~13段階位に皆様の会社に成績をつけます。 今、格付はとても話題になっていますが、何故格付が重要なのでしょうか。
 それは格付が良ければ良いほど、 「医院の資金調達が可能」 で 「借入申込みから実行までのスピードが早くなり」、 「借入の金利が低くなる」 からです。 
 格付は 「定量要因」 と 「定性要因」 をそれぞれ評価して決定され、毎期毎期、 決算が出るたびに見直されます (ということは逆に言うと基本的に1年間固定です)。 
 評価される割合は 「定量部分」 が7~8割程度、残りが 「定性部分」 です。

 「定量要因」 とは、決算書 (=医院の業績と思ってください) の数字を元にして、銀行のコンピュ-タ-などにより、いろいろ分析した結果、算出されるものです。 いろいろな分析とは、大きく分類すると次のとおりです。

1.「安全性」 医院が倒産することはないか
2.「収益性」 収入に対して適正な利益があげられているか
3.「成長性」 収入、収益、患者数は増加しているか
4.「返済力」 きちんと借入を返済する能力があるか
 これらの事柄について、いろいろな項目を設定して点数を付けていきます。

 「定性要因」 とは、数字で見えない部分 (従来からも行っていた人の目で判断する部分) について、 点数を付けるものです。 市場の動向、競争状態、その会社の競争力、経営者の資質、医院の後継者の有無、等々様々な角度から金融機関が判断していきます。 
 このような格付によって、金融機関が融資を実行しています。 しかし、この格付けはある意味医院の経営状態を客観的に判断する材料にもなります。 つまり格付けがあがるということは、資金調達がしやすくなるのはもちろんのこと、何よりも経営状態が良くなっている証拠になります。 ゆえに、今後は積極的に格付けをあげる対策を講じていかなければなりません。
 詳細については、お気軽にご相談下さい。

3.資金調達をしやすくするためにはどうしたらいいのでしょうか?

 普段から資金調達を考えた経営対策を講じていかなければいけません。

 資金調達において、こうすれば絶対大丈夫という特別な方法はあまりありません。 やはり、普段からの資金調達を意識した医療経営が必要になります。 そうすることによって、いざという時に資金調達を行うことができます。
 その経営対策の中でも特に注意しなければいけないのが、「決算書(収支内訳書)」 です。なぜなら、決算書(収支内訳書)は自院の資本(元入金),資産,負債状況を明らかにし、1年間の自院の経営成果を明らかにするものだからです。

 よく決算書(確定申告書や収支内訳書)は税務署の為に作っていると思われる方もいますが、決算書(確定申告書や収支内訳書)はあくまでも自院の今後の経営の為に作るものです。 それによって、今後の経営判断や経営の反省材料にもなるし、何よりも資金調達や融資のときに、金融機関の重要な判断材料になるからです。

 ゆえに決算書(確定申告書や収支内訳書)は、節税はもちろんですが、資金調達や融資を見据えて作成しなければいけません。
 当事務所では、決算時に今後の資金調達や融資のことを考慮しながら、決算書(確定申告書や収支内訳書)を作成します。
 詳細については、お気軽にご相談下さい。

4.当事務所の資金調達,融資支援の内容とは?

 当事務所の資金調達,融資支援の内容は下記のとおりです。

□ 資金繰り状況の確認と必要額の把握のサポ-ト
■ 担保の有無を始めとする信用状況の把握のサポ-ト
□ 銀行等の融資側から見た問題点の把握のサポ-ト
■ 銀行や信用金庫、日本政策金融公庫等の融資対象機関の選定のサポ-ト
□ 融資機関とのコンタクトや折衝方法のサポ-ト
■ 融資書類の作成や資金計画書の作成等のサポ-ト 等

 上記のように、資金調達,融資には、事前にしなければいけないことが多くあります。 そして資金調達や融資に関して、ポイントやコツ、やり方などがあります。
 当事務所は資金調達や融資に関して、多くの実績と経験があります。
 詳細については、お気軽にご相談下さい。