ある小さな会社を営む初老の社長のお話です。 彼は、今までに数多くの告別式に参列したことがありますが、できる限り早く駆けつけるように心掛けています。
でもそれは、お得意様の告別式ではなく、お通夜にです。 それも午後4時〜5時頃に。 まだ業者が準備をしている最中のバタバタとやっているところに顔を出します。
一見、迷惑かと思われますが、当の喪主からしてみれば、これほど心強いことはありません。
30分くらい2人で亡き人の思い出話に浸ります。 大切な人を亡くした辛さ、不慣れな葬儀、そして、これからの事業への不安が一つに交錯しています。
ましてや、先代を亡くした若い2代目が喪主のときなどは、目に見えない不安と悲しみで震えていることが多かったそうです。
だから、できる限り早く駆けつけて共に時間を過ごすのです。
それから数年経っても、当時の喪主は覚えていてくれます。
私も近親者を亡くしたときに、同じ様な経験をしました。 目に入った情景や参列していただいた方々のことは、今でも鮮明に覚えています。
また感謝しています。
それなのに時間が無いからといって、大切なお得意様の告別式に社員を派遣するような社長は残念でありません。
たとえ、それが関わりの薄いお客様であっても。 その当人からすれば、会社を代表する者に参列してもらいたいはずです。
当然のことですが、人の気持ちが分からない社長に社員が使える訳もなく、また、それを間近で見聞きした社員達も、本気で社長に従おうとはしません。
告別式に参列することは、社長の大切な仕事の一つです。 他の誰もできないことが、社長の役目です。
確かに、経営計画や事業計画を立てる事も大切ですが、それら全部を社長1人がやらなくても他にできる社員がいるかも 知れません。
しかし、社長の代わりにお客様の告別式に参列することができる者など1人もいません。 お客様との縁の深さなど関係ありません。 亡くなった先代は、そのお客様のたった1人の父親です。
私も、この社長のお話を伺って、改めて自分の役割というものを今一度、見つめ直したいと思いました。 |
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